2012年7月14日(土)
空は曇り空。夏のチャリティーキャラバンには、ちょうど有り難い天気です。 9月2日のルミナス3rdコンサートの演出班ミーティングを終え、ぺデストリアンデッキに駆け付けると、メンバーが三々五々集まってきていました。 今回から、ペデストリアンデッキでは、募金活動を許可された場所が変わりました。 「タイルの色が変わったところから」が目印。 いつもより外通路側に平らに並んで、バス路線の看板に向かって歌うことになりました。 7月から入会のルミナス年少組(19と24)ゴディバとキキも初参加です。 看板を持ったり、募金箱を持ったり、メンバーの一員として大活躍してくれました。 ありがとーー 「ルミナス・クワイヤー チャリティーライブキャラバン はじめまーす!」 1曲目 Again I say rejoice なんだかみんな元気が無いよー。 そうねー。確かに人通りもまばらな中、ちょっとさびしいスタートです。 2曲目 上を向いて歩こう この曲はホントに力のある曲。 何人かの人が「あれっ?」って足を止めてくれます。 私もマイク片手に「今だ」とばかりにMC。 「震災で親御さんを失くした子供たちが、お父さんやお母さんのいない二度目の夏休みを迎えます。 その子供たちにも希望があります。 彼らの未来に少しでも笑顔でいられる時間が増えるように、皆さんの温かいハートを募金箱へよろしくお願いします。」 メンバーも、その言葉に応えるように、思いをこめて歌います。 3曲目 Shosholoza これは、アフリカのズールー語では「Go forward」つまり「前へ進め」という意味の曲です。 本来は労働歌で、当時、理不尽にも過酷な人生を強いられた南アフリカの労働者が口ずさんでいた、哀しい歴史を背景にした歌だったようです。 それが黒人たちの魂の叫びとして歌われるようになりました。 今では、南アフリカで「第二の国歌」とも言われるほど有名な曲です。 サッカーのワールドカップで観衆が大合唱したように、スポーツイベントで歌われることも多くなりました。 人々が助け合い、一つになって前へ突き進んで行くパワーを持った歌として今日まで歌い継がれてきたと聞いています。 なんだか、復興に向かって一つになろうとしている日本で、力強く歌いたいなーと思える曲です ヨッシーのジャンベが心地よく歌に寄りそってくれます。 ベジーのリードに乗せられて笑顔になります。 さぁ、もう一度力強く、この仲間たちと前に向かおう! ショーショローザ! 4曲目 Heal the world マイケル・ジャクソンが 「世界を癒そう 子供たちを救おう」と歌ったこの曲。 震災後、海外から送られたたくさんの愛「Pray for Japan (日本のために祈りを)」の中で、日本語に訳され、アジアの大学生たちが歌ってくれました。 その歌詞にある 「きっと今こそがひとつになる時 そう思えたら そう思うなら~」 ここにいつも力をもらっています。 あの震災から1年と4ヶ月が過ぎた今、募金活動もほとんど見かけなくなりました。 私たちルミナスのチャリティーキャラバンと、たまたま出会った通りすがりの方々が、被災してまだ辛い生活を余儀なくされている同じ日本の仲間たちのことを思い出していただけるだけでも、ルミナスは幸せです。 「忘れてはいけない」 私たちもこうして歌うたび、心を福島へ東北へと飛ばします。 「暑い…」 なんて言ってはいられません! 「音楽の力できっと何か出来る!」 そう思って始めたキャラバンですもの! 5曲目 きずな 『チャリティーキャラバンKIZUNA』 の名前にもついているこの言葉。 湯川れい子さんの素晴らしい歌詞と、宮川彬良さんの美しい曲 この「きずな」を、私たちルミナスは、確か2006年頃から歌っています。 歌い込めば歌い込むほど、日本語の深さ重さに胸が熱くなります。 今、震災を体験した日本人は、命の重さや「生きる」ということの尊さを、思い知らされている気がします。 星より多い数の 先祖たちが それぞれに 時に熱く 時に重く つながり合って 結んできた き ず な ……… とても小さなことが なぜか わずらわしくて 誰も要らないなんて 思うけど 違うよ どんな辛い時代も 飢えて寒い夜も 暖めてくれた 誰かが いたから 今日がある たいせつにたいせつに、歌い繋いで行きたい曲です。 さて、5曲歌いきりました。 まばらな人通りの中、それでも最初から最後まで聴いてくれた方々もいて、感謝でいっぱいです。 募金を入れるために、わざわざ戻ってきてくれたおねぇさん。 子供にお金を握らせてくれたママ、急ぎ足のままお財布から千円札を入れてくれたおじさま。 みなさん、本当にありがとうございました。 さぁ、31回目のチャリティーライヴ終了! 10分後には階段の上、JR改札前で…がんばるぞーっp(⌒0⌒)/! Written by まま